Butters's Free Book

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第十三期C杯 本戦Round32,16,8 振り返り

 確か今期17期のテーマは『ストレスフリー』だったはずなのですが、大変ありがたいことにしびれる戦いが続いております。

butters-bg.hatenablog.com

 予選は10位通過。9位とは勝率、得点、失点が全く同じ。この9位と10位の差がとても大きく、9位以上は本戦をRound16から戦えるいわゆるbye。そして10~23位がRound32から戦うことになる。どのように順位が決まったかというと抽選。残念ながら外れて10位となったが、こればっかりは運なのでなんとも言えない。Round32からのスタートということで、5勝で挑戦者。優勝のためには、チャンピオン相手に更にもう1勝。

 

 自分はとにかくC杯本戦に弱い。振り返ってみると・・・

第四回

 この回が初参加。予選通過で最終的に3位入賞。

第五回

 一次予選通過も、二次予選で敗退。

第六回

 予選敗退

第七回

 予選なしの本戦一発勝負。初戦敗退。

第八~十回

 予選敗退

第十一回

 予選通過。ベスト8からスタートしここで敗退。

第十二回

 予選通過。byeでR16からスタートもここで敗退。

 

 INBCwikiを見返してみると、そもそも予選通過もろくにできていない。最初の3位入賞はまさにビギナーズラックとしか言いようがない*1。本戦初戦もそこだけ見れば4回中3回負けている。

 悲しいことに出目が悪いとかそういうことでなく、しっかりやらかして負けている。どの試合もPRが良くなく、「これじゃ運のせいにはできないなぁ・・・」と二重にがっかりした記憶ばかりが残っています。今回はまず初戦を乗り越えること。

 予選順位が確定してから4日後に最初の試合。勝ち進めばどんどん大事に消化していくのでしょうが、初戦からそんな引っ張っても相手の都合もあるでしょうし。もし負けてもさっさとC杯から解放されて、マイペースにギャモンできるからいいじゃんという企み。

 やっぱり初戦に弱いジンクスが引っかかる。できることはとにかく本戦の形式11Ptマッチに慣れること。ネットギャモンとはいえ長ければ1時間以上かかりますので、集中力を切らさないためにも、消費時間のペース配分を掴むためにもしっかり慣れておきたいです。

 正直に告白すると、今までこういう本戦のための練習をあまりしてませんでした。「5ポイントマッチを数やっときゃいいだろう」ぐらいにしか考えず、練習したとしてもXGで軽く流す程度でした。それじゃ勝てないのも当然か。

 ありがたいことに最近はGalaxyでレベルの高いプレイヤーと対戦ができるので、充実した練習をすることができます。時々INBCのメンバーの方とも対戦していただきました。ありがとうございます。PlayOKではこういう練習はほぼ無理でしょう。大きなポイント数に設定すれば、間違いなくバンバンダブルしてキューブの倍率を膨らましてくるでしょうから。ガチめのギャモンの練習はできそうにありません。

 あまり利用してませんが、Backgammon Studio Heroesも練習に良さそうです。Grid gammonも数年前までは良かったのかもしれませんが、今はすっかり過疎っています。

Round32

 初戦負けのジンクスを破るべく挑んだ試合。やっぱり待ち合わせ系*2の大会は無駄に緊張します。始まってしまえばなんともないのですが。

 結果は11-4で勝ち。PRはやや悪い。とにかく、キューブアクションがめちゃくちゃ。

11Pt 青0-2白

 どうしてもこういう大きな倍率のキューブにビビってしまう。普段のINBC大会ではまずお目にかかれない倍率。

 1の目でのヒットがあるため、ダブルして終わらせずサイコロを振るべきだった。

 too good/パスで、185点ブランダー。

 チェッカーアクションのブランダーは少ないが、エラーが多すぎ。大きなやらかしがないだけマシだったかもしれない。

 ジンクスを打ち破ってなんとか初戦突破です。なんと初参加の7年ぶり。

Round16

  鬼門の初戦を突破してホッとひと息も、3日後には次の試合。本戦ともなると実力も勢いもある方しかいないので、ずっと気は抜けず。誰が受かっても落ちても不思議ではない、INBCに珍事なし。

 対戦の方は序中盤はこちらがリードするも、7-6まで詰められたところで2倍ギャモンを取られクロフォード、そこからなんとか巻き返し10-10のDMPまでもつれ。辛くも勝利。最後の最後までどちらが勝つかわからないしびれる試合でした。INBC(前身のNBC含め)歴が今年の秋で8年となりますが、ここまで熱い試合はなかなかありません。間違いなく個人ベスト3には入るであろう試合でした。

 終わった直後はかなり爽快感があったのですが、解析してみるとがっくり。PRはお互い大きな差はなし。しかし、1ゲームごとのPR*3を見てみるとその差は歴然。対戦相手はじわじわ点差を詰め始めたところから最終ゲームまで、World Class*4とWorld Champ.*5しか出しておらず、ほぼ完璧と言っていいゲーム運び。対するこちらは中盤以降ミスを連発。完全に出目勝ち。全11ゲームでブランダーが14個。Ankiのブランダー集が潤ってしまいました。

 負けるたび、「PRは良かったのにー!」という人は、1ゲームごとのPRを見てみたほうがいい。特に失点したところ。そういう部分部分を棚に上げてトータルのPRだけで見るのは違うんじゃないのと思います。よっぽど「出目が悪い!」で片付ける方がすがすがしい。

11Ptマッチ 青8-10白 ポストクロフォード

 白のアンカーの6つ先を塞ぐ13/11(2)が実戦では全く思いつかず、21/20(2) 13/12(2)として129点ブランダー。マッチ後半はこういう細かいところが抜け続けたようです。

 しっかり気を引き締め直したい。

Round8

 ここは特に重要な試合。勝つことができればベスト4進出、つまり入賞確定です。今までも大事ですが、ここは特に負けたくありません。しかし、相手が厄介。

 おそらくここ最近1年間では一番対戦している方なのですが、どういうわけかあまり勝てないのです。完全に苦手意識を持っています。PlayOKで棋譜を手に入れてXGに解析させたりもしたのですが、どこがどうなって自分はこの相手に勝てないのかがわからずじまい。予選もかなり好調だったようで、本戦進出者の中で一番勢いがあったのではないでしょうか。

 こちらとしては、とにかくGalaxyで練習試合を重ねるのみです。やることやって勢いに呑まれたらしょうがないと。とにかくPR的に炎上しないことだけを願って試合に望みました。

 結果は11-1と勝ち。1ゲーム目で2倍ギャモン勝ちをし、4点先制。リードを保ったまま駆け抜けることができ、ブランダーも少なく抑える事ができました。

 ランニングゲーム中にブロットが発生した後などの勝負どころで、ことごとく回避できたのも良かったところです。あつギャモなんかではこういう場面でことごとくヒットされ続けていたので・・・

11Ptマッチ 青7-1白

 点数は青が大量リードしているのもあって、青側の序盤のダブルはかなり消極的になります。

 この場面は解析的にはダブル/テイクが正解です。(ノーダブル67点、パス48点)

 逆に白は大きく点数を離されているので、大量得点を狙ってかなり積極的にダブルをしてくるはずです。勢いのある方を相手にそういう展開にさせたくないので、ノーダブルで進めました。こういった守りに入った戦いもうまくいったようです。

 

 これで初参加の第四回以来、7年ぶりのベスト4に進出できました。チャンピオンまであと3勝ですが、次の相手が一番厳しくなるでしょう。しっかり調整して、悔いのない試合をしたいです。

*1:当時ギャモン歴半年

*2:魔王戦本戦や銀河戦など。

*3:XGだと、"Windows"→"Session summary"→"Game par Game"タブをクリックすると見ることができます。

*4:2.50以上、5.00未満

*5:2.50未満